
何となく投資していませんか?
「とりあえず積立NISA」「なんとなく高配当株」…
もしかすると、それは目的地が分からないまま走り出しているかもしれません。
私が本当の意味で投資に向き合えたのは、「資産シミュレーション」をして、自分の現実と向き合ったときでした。
今回は、そんな私の経験をもとに、「いつまでに、いくら必要かを見える化することの大切さ」をお話しします。
資産シミュレーションが、投資を「自分ごと」にしてくれた

インデックス投資も高配当株も、目的はお金を増やすこと。
でも、正直なところ最初は、私も「なんとなく積み立てていた」一人でした。
当時のインデックス投資は毎月3,000円の積み立てをしていました。
小さな一歩でしたが、ある時ふと「このまま続けたら、どれくらい貯まるのだろう?」と疑問が湧きました。
そこで、65歳まで積み立てた場合の資産をシミュレーションしてみたのです。
その結果に、愕然としました。
えっ?これじゃ老後生活を送れる金額に、全く届いていない💦
この瞬間に、目的を持つ大切さを痛感しました。
逆算思考で、現実と理想のギャップが見えるように

そこから私は、「いくら必要か?」をゴールに据えて考える「逆算思考」に切り替えました。
とはいえ、「逆算思考ってどうやるの?」と感じる方も多いかもしれません。
そこで今回は、私自身が実践しているシンプルな考え方をご紹介します。
「いつまでに」「いくら必要か」──ここを考えていきます。
私の場合は、老後の生活資金を貯めたいという目標ですので、
ざっくり今の生活費(=老後資金)を目安にしました。
※老後は今よりも行動範囲が狭くなることや教育費はかからないので、生活費は下がることも想定済み。今の生活費を上回らいだろうと判断してます。
そして、年金受給額も加味して、目標金額を設定しました。
ざっくりでもシミュレーションすることで、自分が思い描いていた将来像が、非現実的なのか、実現可能なのかが見えてきます。
ChatGPTにライフイベントと発生金額において、ざっと洗い出してもらいました。
将来90歳までに予想されるライフイベントとその発生金額について、一般的な項目を以下に挙げます。
1. 結婚・家庭生活
結婚費用(例:挙式・披露宴など):300万円〜500万円(式を挙げる場合)
家購入費用(住宅ローン):2,000万円〜5,000万円(都心部と地方で差が大きい)
2. 子供の教育費
保育園・幼稚園費用:年間30万円〜100万円(地域による)
小学校〜大学費用(私立か公立かにより差が大きい)
公立:年間50万円〜100万円(大学まで)
私立:年間100万円〜200万円(大学まで)
3. 住宅ローン・家賃
住宅ローン返済(30年ローンの場合):月々10万円〜20万円程度
賃貸の場合:月々5万円〜15万円(地域による)
4. 子供の独立・結婚資金
子供の結婚式費用:100万円〜300万円(親として支援する場合)
独立後の支援:独立に際しての支援金(必要に応じて)
5. 老後の生活資金
年金受給前の生活費:月々20万円〜30万円(年金の受給開始まで)
年金受給後の生活費:年金額によるが、月々20万円〜25万円程度が平均的
医療費・介護費用:平均的に1〜2割の負担を想定。老後は医療や介護費用が増加する可能性が高い
介護費用:月々10万円〜30万円(介護施設を利用する場合)
6. 健康関連の支出
定期的な健康診断:年間5万円〜10万円
薬代・治療費:個々の健康状態により異なるが、老後は医療費の増加が予想される
7. 家族や親の支援
親の介護支援(介護が必要な場合):月々10万円〜20万円(施設に入れる場合)
親の葬儀費用:100万円〜200万円
8. 退職後の生活資金
退職金(企業から支給される場合):数百万円〜1,000万円以上
生活資金の積立:退職後の余生に向けて月々の積立が必要(生活レベルに応じて)
9. その他の予期しない支出
車の購入・維持費:車を所有する場合、年間30万円〜100万円程度
旅行費用:年間10万円〜30万円(旅行を楽しむ場合)
10. 葬儀費用
葬儀費用:100万円〜200万円(ご自身や配偶者が亡くなった場合)
ご自身が目標とするいつまでに、いくら必要かを設定してシミュレーションしてみましょう。
サイトは、以下がおすすめです。
※ご自身の使いやすいサイトをお使い下さい。
①楽天証券:積立かんたんシミュレーション
②アセットマネジメントOne:投資運用かんたんシミュレーション
③金融庁:つみたてシミュレーター

シミュレーションで気づいた!未来と今を豊かにする「お金の使い道」

シミュレーションを通じて、私は大きな2つの気づきを得ました。
ひとつは、老後資金を「具体的に」描く重要性。
インデックス投資で、年金とあわせて不足分をどう補うか、現実的な設計ができるようになりました。
もうひとつは、「今を楽しむ」お金の使い方。
将来に備えるだけでなく、今この瞬間を豊かにするために、高配当株の配当金を使う発想へと変わりました。
将来と今。
どちらも大切にできるお金の使い道が、シミュレーションによって見えてきたのです。
インデックス+高配当株!未来と今を両立する資産戦略

将来に向けて「積み立てるお金」
今この瞬間を豊かにする「受け取るお金」
この2つのバランスを意識することが、私の資産形成の軸になりました。
ただ貯めるだけではなく、「未来の自分」と「今の自分」、どちらも大切にする資産設計です。
そのきっかけとなったのが、資産シミュレーションでした。
現時点(2025年4月30日)で、高配当株から約30万円(税引き後)の配当金を受け取り、今の生活の満足度が確かに上がっています。
一方で、インデックス投資は含み益が増えていても、引き出すまでは実感しづらいもの。
だからこそ、「未来を育てるインデックス投資」と、「今を豊かにする高配当株」の組み合わせは、私にとってベストな選択だと感じています。
まとめ

私はある本をきっかけに、月3,000円のインデックス投資をなんとなく始めました。
しかし資産シミュレーションをしたことで、現実と理想のギャップに気づき、初めて目的を持って投資に向き合えるようになったのです。
老後に必要な資金、そして今を豊かにするための配当金。
将来と今、両方を意識して資産形成に取り組むことの大切さを実感しました。
シミュレーションは、投資を自分ごとに変える最初の一歩です。
ぜひ投資を始めるときは、資産シミュレーションをしてみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
一言でもいいので、ぜひこの記事の感想をいただけると嬉しいです🙏

コメント